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【映画】浅田家!の感想

どうも

 

昨日、楽しみにしてた二宮和也主演の『浅田家!』観に行ってきました。

泣ける映画を語るのは難しい、それでも映画館で見て良かった

今回も予告編だけで予備情報入れずに観たのですが、どうやら実際にいらっしゃる浅田政志さんのお話がベースにあるみたいで、導入は写真家になるきっかけから語られます

そこから、始まりの写真、撮りたい写真を撮るまで、なりたい自分に気づくまで、世間から認められるまでなど、段階を経て丁寧に進んでいきます。

そして、世間から認められて、自分が撮れる写真を撮る中で、東日本大震災が起こります。政志さんは知り合った家族の安否を確認するために被災地に向かい、そこで写真を洗い続ける青年と出会います。

周りでは被災地の片づけが終わってなく、人々は生きるために必死な中で、写真を返すという一見何も生み出さない活動。衝突も生んでしまいます。そして、自分のやっていることを誰よりも自覚し、傷つきながらも歩みを止めずに続けていきます。

そんな中で少しずつ、被災した人々に写真を返すことで、写真に残る思い出を返すことが出来ることに気づきます。そして、そんな活動を見て、政志さんの写真を見て、失ってしまった思い出、存在しない家族写真を撮影してほしいという願いが届きます。

被写体の人に向き合って、理解する努力をする政志さんだからこそ、そこに込められた思いと実現の困難さに断わってしまう…

 

これ以上はネタバレになるので、気になる方は劇場にて(`・ω・´)ゞ

気になった場面をひとつだけ(※ネタバレ注意)

物語の中で、被災地を撮影するカメラマン、無神経な取材をする人たちを見て、政志さんが歯を食いしばりながら横をすり抜ける場面があるのですよ。

この時、どんな気持ちだったのかなと。

問題としては結構大きくて、ここで一つストーリーが作られてもおかしくない場面なのですが、通り過ぎただけで終わります。

震災を取り扱うという事で様々な問題、配慮があったと思います。

 

けど、実際に体験した政志さんと、それを映画化した監督のもつ思いは気になりました。

一つ一つの場面が丁寧で、過度な裏切りが無い、綺麗な映画だった

裏切りが無いというのは、撮影する側からすれば褒め言葉ではないのでしょうが、観たいものをものを見せて頂いたという称賛からこの言葉を使いたいんです。

というのも、物語の関係上どうしても起承転結が必要な中で、転の部分でがっかりすることがままあるんですよ。

期待を裏切らない、ちゃんと願った結末に連れて行ってもらえました。

素晴らしい映画でした。

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