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『映像研に手を出すな』を観てきました

どうも

 

先日、『映像研に手を出すな』の実写映画を見てまいりました。

お客さんが全然おらず、確か5人くらいだったと思います。

しかも私以外全員ペア(´・ω・`)

 

取り合えず気にせず見てきましたが、まずは大まかな感想

構成が無茶苦茶だったけど、役者たちの演技力で魅せきった良作

まず、大前提としてこの作品は原作を見てきた人向けでは無いかもしれないということ

というのも、前半部分は話に全く関係ない(何の誇張でもない)天気研の話から、生徒会メンバーたちの回想という形でドラマ版のカットが進んでいく。

これが置いてけぼりポイント。

出会いの描写はほんの少しだけ、すでに映像研として動き出しているところが総集編で進んでいくので、初めて見る人は絶対に理解できない。

また、間に入る関係ない話や回想に入る前の語りの部分と演出に力入りすぎて、正直疲れてしまう感じはあった。

そうかと思うと、最初の山場である予算委員会の発表の場、齋藤飛鳥さん演じる浅草が涙ながらに訴える場面は凄かった。原作の抜けた画風で普通に読んでしまってたのですが、確かに状況を考えるとこのぐらい熱量がある場面だと映画のおかげで理解できた。

ロボ研と意気投合する場面なんて、原作ではちょっと笑いが入ってもおかしくないのに映画ではロボットという理想に近づこうとして、現実との矛盾に整理がつけられず苦しむ青少年たちの姿が真剣に描かれている…

何というか、原作では日常ものとして淡々と読んでいたものが、映画になって青春群像劇として作られているので、原作者はこういう風に見てほしかったのかもしれないと妙に納得するところで、普通に感動して泣いてしまった。

 

しかし、間に山場もしっかりもうけてあるのに、間で関係ない上に妙に力入った演出使うから、いいところで高まらないのはどうして・・・(;´・ω・)

演出のせいなのか、演じる役者さんたちの力が強すぎるのか(笑)

普通に、青春路線でまっすぐ持っていけばもっと泣けたはずwww

自分たちの想像を描き出す映像は、映画ならではの演出で良かった

浅草は毎回毎回、何かのきっかけで設定をばーっと広げ、つばめや金森氏にツッコミを受けるのですが、映画ではその想像の様子をラフ画タッチで場面に浮かべてました。

これは本当に最高でした。

登場人物たちが、想像のラフ画を当たり前のように見え、投げ、修正している様子は映画ならではの演出だと思います。

想像を広げて、最終的に現実世界に引っ張ったのか、彼女らが想像の世界に飛び込んだのか、迫力ある3D映像に変化していく様子は良かった。

良かったけど、せっかくアニメを作るという目的の物語なのですから、3Dからアニメーションに移行していく演出もあっても良かったのではないかなぁとも思いましたが…

実写と3Dとアニメと作るって、いろんなチーム動かさないとですから死ぬほど大変ですよね。 でも見てみたかった。

間に入る茶番、どこも捨てない (笑)

合間合間で入るオリジナルテイストに、ゲバラ(学生)や天気研、統合の憂き目にあった身代わり同好会など、関係あるのかないのかやたら出てくるから何なのと思ってましたが、しっかり活躍させてました。

似ているという理由で統廃合される会議の場面は普通に面白かったですし、ゲバラとか、間に一瞬入ってくるのですが、本当にマジック(ペン)咥えてるだけなので何を見ているんだろうと思いましたが、最後にちゃんと活躍しました。

ほんの少しでしたが(笑)

最後の文化祭提出のための追い上げのとき、学校で作業するためだけに力を借りて生徒会の目を潜り抜ける様子は、原作にない演出で面白かった。

けど、天気研だけは最後まであってもなくても良い立ち位置だったから本当に謎。

繰り返す、本当に謎 (´・ω・`)

絶対、無くてもいい場面もいくつかあったんですよ。

それを、しっかり力入れて演出して、役者の方が全力で演じるものだから、まるで重要な場面のように感じるのは良いことなのか悪いことなのか (笑)

今、思い返してもクスリとしてしまう。見に行って良かった。

来週は浅田家を見に行ってきまーす。