『ライドンキング』からの『異世界おじさん』
どうも、邦画です。
今回は2冊漫画をご紹介
異世界を乗りこなす大統領『ライドンキング』
プルジア共和国を大国から武力で独立させたリーダーで同国の終身大統領
アレクサンドル・プルチノフは人並み以上の騎乗欲を持ち、様々な動物、
乗り物、果ては国まで乗りこなす超人。
テムル(トラ)に乗って政務の途中、攻撃を受けるが問題なく撃退…と
気を抜いた直後に銅像が頭上に落下
気が付くと洞窟に居て、暗闇から光の下へ歩いていくと、なんとそこには
竜と戦う少女たちの姿が
映画の撮影と思いつつ、竜を撃退する過程で跨ったプルチノフに駆け巡る
未知の搭乗感、そう、竜は本物だったのです。
助けた少女たちに話を聞くと、どうやら未知の世界らしく、自分の乗ったこと
がない生き物が居る話を聞いていてもたってもいられないプルチノフ。
国に帰るすべがない以上、一時現世の事は忘れて異世界に生きる
ライドンタイム(騎乗休暇)を開始します。
独特の間が面白い
プルチノフは、数多の物を乗りこなしてきた経験と鍛え上げられた肉体を持っていて
立ち振る舞いは非常にスマート。
弱気を助け、悪を挫く。本当にカッコいいリーダーです。
なのですが…騎乗対象が絡んでくるとド天然と化してしまって、道端でも、
事件の最中でも、どんな時でも騎乗対象に対しては喜びを隠せない様子は
非常に可愛い面白い。
騎乗しているときの恍惚とした様子は、普段の険しい顔から想像もつかない
子供のような笑顔に癒される。
シリアスな場面がカッコいいからこそ、途中のギャグが映える
総理大臣になって日本を乗りこなしてほしいキャラクター第一位です。
おんなじ作家さんで『ゴロセウム』という作品もあり、そちらにはウラジスラフ・
プーチノフというそっくりさんが出ていますが、敵役なので要注意です。
けど、騎乗するのが好きなあたり、同じ血統なのではないかと思います(´・ω・`)
そこからの『異世界おじさん』
17年の昏睡状態から目覚めたおじさん。目が覚めたとたん知らない言語で話した挙句
今まで異世界にいたと言う。
そんなおじさんを見てられず、これからの生活について切り出そうとした甥のたかふみ
に対して、魔法を見せることで見捨てられることを免れたおじさん。
おじさんの力で食っていこうと、二人の共同生活が始まります。
異世界から帰ってきた後のお話です。
17年という事は、10代のときに行っても30超えてくるという厳しい現実
17年という年月のギャップが二人の生活にそのまま表れていて、純粋に面白い。
しかも、おじさんはSEGAハードに魂を売った人間だったので、その少ない知識ですら
偏っていて、調べないと分からないような情報もチラホラ。
スマホを文豪ミニと言ったり、ルームシェアを同棲というなど、どこまで伝わるのか…
その所々で、おじさんが異世界の話を切りだすのだが、大体がモンスターに間違われ
狩られる日々なので辛い話ばかり。しかも、コミュ障のおじさんの性格も相まって
大体が上手くいっていない(おじさんは上手くいったと思っている(笑)
1巻の半ばからはおじさんとツンデレエルフの話や、たかふみの幼馴染の女の子も加わり華やかさが増すのですが、そこはおじさんであり、血縁者であるたかふみであると
言わんばかりに、女性側をさんざん振り回すだけの結果に終わる。
6割SEGA、3.5割異世界、0.5萌えで10割おじさんのこちらの作品
SEGAに魂を売ったおじさんのお話です。表紙に騙されぬよう( ´∀` )