好きです！『クリープハイプ』

どうも、邦画です。

なかなか好きを言葉にし辛い音楽について、久々に聴いたクリープハイプが刺さりまくってどうにもたまらんので、少々お付き合いください_(._.)_

誰得ななれそめ

男性4人のロックバンドで、ボーカルの尾崎世界観さんの不思議な魅力のあるハイトーンボイスが好きなところです。

高校卒業してTSUTAYAでバイトしてた頃、アルバムの『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』から『愛の標識』が店のなかで流れているのを聴いて、その頃はあまり馴染みのなかった男性のハイトーンボイスに惹かれてすぐレンタル。ウォークマンが買えなくて、ボロボロのCDプレイヤーで帰りながら聴いた楽曲が叩きつけて来たのは愛から始まる圧倒的な感情。高校の頃、同級生と付き合ったっきりの童貞には、とてもじゃないけど処理しきれない。とにかく新鮮で、そこから聴き始めました。

引きずり揺さぶる

ファンの方には申し訳ないが、あまり熱心な方ではなく、新曲が出てもしばらく気づかないのは良くありました。

初期衝動でがーっとはまって、耳に馴染んで来たら新しい刺激を求め別のバンドを聴いたりするので、四半期ごとに追っかけてるバンドがコロコロ変わって、スマホにも聴かなくなったバンドの羅列が並んでいる。

そんな私を、街中やラジオやYoutubeのオススメなど様々なところから尾崎世界観さんの歌声が耳を引っ張った。

『破花』や『鬼』では、その独特な節回しやテンポにやられ。仕事がうまくいってなく鬱屈とした感情に火を注いだ。

『イト』では珍しくポップな歌詞に真新しさを感じた。その日は仕事でうまくいっているような気がしてました。

我ながら、バカ単純ですね。

それでも、感情のままに音楽を聴くのは気持ちいいし止められない(´･ω･｀)

三度目の出会い

『愛の標識』で初めて聴いてハマって

『破花』『鬼』で耳新しさにまたハマって

そして暫く時間が空いた2020年1月、Youtubeを見てみるとオススメに『愛す』(ぶすと読むらしい)のMVが入ってきていて、サムネイルには全く良くわからん輪郭の狂った女の子のアニメイラストがあった。

何の気なしにクリックして再生したが、これまた全く良くわからない。

いや、良い曲なのは分かる気がするのですが、全く関係ない癖に時々歌詞とリンクするアニメーションにやられて、なんの誇張もなく本当に何も頭に入ってこなかった。

このアニメーションを作った人は凄い。

これでは、プロモーションの仕事としてはどうなのと思いましたが、すぐに楽曲をAmazonでダウンロードして聴いている私が居るので成立はしている。

一歩間違えば真逆の結果になると思いますが、成立している辺り作られている方々がセンスの塊なのでしょう。

と、アニメーションの話は置いといて。

肝心の曲は凄く静かで優しい曲調で、素直じゃないひねくれものの別れを歌っていました。歌詞を見て曲を聴いて、ようやく一心地ついたところで次のオススメに出てきた曲にガツンとやられました。

『栞』

初めて聴いたとき、『愛の標識』を思わせる早い曲調から、過ぎてしまった別れを歌う歌詞。難しくは言えない、サビに感情全部持っていかれました。

桜散る桜散る～から始まるサビには、栞を本に挟むように、閉じ込めた思いが綴られていて胸が締め付けられるようでした。

ただ、悲しいだけの歌じゃなくて、サビの終わりに「地面に咲いてる」「地面に泣いてる」「地面に咲いてる」と移り変わる様子から、向き合って昇華出来てるように歌われていて、本当に綺麗な歌でした。

私にはこんな心揺さぶられる恋は有りませんでしたが、30年生きてた中でも無くなってしまったことは確かにあって、思い出せるものも思い出せないものもひっくるめて、寝る前のタブレットの明かりしかない部屋で少し涙が出ました。

2年前に聴いていても、ここまで感情を揺さぶられることはなかったと思うので、やっぱりクリープハイプは不思議な力を持っているなぁと、自分の鈍さを棚にあげてしみじみ思いました。

ただただ、『栞』という曲にハマりすぎて作文用紙二枚分の文字数・・・

いや、めんどくさくても好きなんじゃい(´・ω・`)

以上、好きなものを共有できる人が少しでも増えますように