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『屍人荘の殺人』の感想

どうも、邦画です

先日、友人と二人で『屍人荘の殺人』と『ドクタースリープ』を観てきました。
それぞれ
『屍人荘の殺人』は全く情報なし(神木さんが出ると言うことぐらい)。
『ドクタースリープ』は、前作と予告編まで見て劇場に赴きました。

以下、ネタバレになりますので、見る予定の方はご注意ください。


『屍人荘の殺人』について

公式ストーリー説明
神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は学内の事件を推理する自称“ホームズ”と“ワトソン”。しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手。事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。

そんなある日、2人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。

3人が向かった先は山奥に佇むペンション“紫湛荘(しじんそう)”。そこに次々と現れるクセモノだらけの宿泊者。しかし葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立て篭りを余儀なくされる。
一夜が明け、ひとりの惨殺死体が発見される。それは死因もトリックも全てが前代未聞の連続殺人の幕開けだった――。

と、一般的なミステリの導入なのですが、初め10分ぐらいで、自分が何の映画を見に来たのか分からなくなりました。
簡単に流れを書くと
主人公達の説明→依頼人登場(可愛い)→舞台の紫湛荘(館の名前として語呂悪くない?)へ→謎の組織カットイン→周囲でバイオハザード発生、陸の孤島に!

謎の組織が注射器を持って、近くのライブ会場に入った辺りからえっえっ(*゜д゜*)と見ていたのですが、まさかクローズドサークルを作るためにパンデミックを起こすとは…
そこ以外は、かなり綺麗な王道ミステリだけに、幕間に入るゾンビに凄い違和感(笑)
ストーリー説明に誇張なく、間違いない前代未聞でした

映画化するにあたって、映画研究会からフェス研究会に、パンデミックの場所が肝試しからフェス会場になるなど、変更が加えられているみたいなのですが、全体的にエンタメ色強めになっているのではないでしょうか
途中、バリケードが破られ1階から2階に追いやられる描写があるのですが、まさかのプロレスラーさんゾンビが登場!!
そりゃあ、普通の扉じゃ耐えられませんわ

途中、ゾンビを殺す描写が入るのですが、基本的に頭部の破壊
グロ描写がレントゲン風なのですが、余計に痛く見える( ̄▽ ̄;)
苦手な人は覚悟してた方がいいかも

さて、前ふりが長くなりましたが、エンタメとしては面白かったと思います。
ミステリとして見るとなると、ミステリが本当に好きな人は怒るかもしれない。
トリックには使っていないとはいえ、超常現象が許されるなら超能力で人が殺せてしまう
確かに、孤島での台風や山荘での吹雪のような役割ですから、災害に説明が必要はないですが…ゾンビって人災だから、事件を起こした謎の組織について全く説明がないのはどうなのでしょうね(;´・ω・)

一番の見どころは、浜辺美波さんの可愛さと雲竜型。そして明智役、中村倫也さんの演技でしょうか。
物語の序盤でゾンビの波の中に消えてしまうので少ししか登場していないのですが、本当に魅力的なキャラクターで一番好きでした。
探偵役と思われた中村さん演じる明智がゾンビパニックの際、神木さん演じる葉村の前でゾンビの波の中に消えるのですが、その時のほほえみから、主人公と一緒に明智の無事を祈っていたのですが・・・

救援のトラックが立ち去った後、背中を向ける明智が登場!
生きていた事を喜び、駆け寄る葉村!!
無情にもゾンビ化していた明智!!!
お前には渡さないと、浜辺美波演じる剣崎が槍で一突き!!!!

おしまい

スタッフロールのあとまで、嘘だ嘘だと念じていましたが、無情にも何も起こらず
小説は違う結末なのではと調べてみましたが、続編では葉村が剣崎と一緒に別の事件に行ってる模様
葉村よお前にとって明智さんはその程度だったのか・・・

探偵役が死んで、新たな探偵が出てくるのはミスリードとしては起こりうる展開だったのですが、
明智というキャラが魅力的過ぎて、代わりの探偵役である剣崎に可愛さ以外の魅力を感じないという顛末

んー、振り返っても、私は何の映画をみたのだか・・・
小説も見てみよう